朔旦冬至

ブログでも始めようと思い立ったので、試しに書いたり、書かなかったり。


朔旦冬至とは?

本日12月22日は二十四節気冬至ですが、中でも旧暦11月朔日(1日)と冬至日が重なる朔旦冬至(さくたんとうじ)にあたります。

太陰太陽暦は、19年の間に7回の閏月(うるうづき)を挿入することで、月の満ち欠けを基に定めた1年の長さを太陽年にほぼ一致させるように調整してあります*1。つまり、朔旦冬至は19年に一度発生するはずです。

朔旦冬至は常に発生するのか?

前回の朔旦冬至は1995年*2にあったので、次回の朔旦冬至は2033年になりそうなものです。ところが、「ほぼ一致」と書いたとおり、計算上厳密には一致しない年もあるわけです。

2033年の冬至日は12月21日なのに対し、朔は12月22日となっており*3、2033年の冬至は朔旦冬至にあたらないことがわかります。次の朔旦冬至は38年後の2052年です。

旧暦2033年問題との関連

そして厄介なことに、この朔旦冬至とは別に旧暦2033年問題という事象があります。詳細は国立天文台のWebページを参照してください(丸投げ)


端的に言えば、太陰太陽暦のうち日本が1844年〜1872年の間採用していた天保暦(いわゆる旧暦)では、旧暦2033年の月名が決定できなくなるという問題です。

一部ニュースサイト*4では、「旧暦2033年問題が原因で2033年の冬至は朔旦冬至とならない」と書かれていますが、前述のとおり2033年問題が無かったとしても2033年は朔旦冬至にならないわけですね。


冬至なのに柚子も南瓜も食べそびれてしまったんですが、近代以降には「ん」のつく食べ物を食べると良いという風習もあるそうなので、即席の担々麺でも食べてから寝ようと思います(適当)

それじゃあまた。


今後書こうと思ってるエントリ

*1:この19年の周期を「メトン周期」あるいは「章」といいます。

*2:兵庫県南部地震による阪神淡路大震災オウム真理教の一連の事件、エヴァンゲリオンTV版放映開始などがあった年……とかいうありきたりな脚注も付けてみる

*3:旧暦2033年問題について - 国立天文台天文情報センター暦計算室

*4:例 : 今日は19年に1度の『朔旦冬至(さくたんとうじ)』 太陽と月が復活する日 – grape -「心」に響く動画メディア